だんじり祭りは灘の名物ともなっております。神社の獅子舞など昔から祭りに加えて。比較的新しい六甲ファミリーまつりなど変化にとんだ祭りが楽しめるのが特色。区民同士の交流の場としても、祭りは積極的に参加したいもの。
なだ桜まつり
「都賀川を守ろう会」の花見から発展したまつりで、毎年4月上旬の桜の季節に都賀川公園で開催される区民手作りのまつりです。区内の各種団体が参加し、毎年多くの人出で賑わいます。ステージでは、音楽、民踊、カラオケ大会などの楽しい催しが行われ、まつりの会場では、バザーや屋台、ガーデニング、ゲームなどがあり、一日中楽しめます。
灘のだんじり祭り
地車(だんじり)、又は山車(だし)は、元々氏子が収穫物などを神様への供物として神社へ運ぶための車でした。震災後、5月の第3日曜日に、彫刻をほどこし提灯で飾った地車6台(五毛、上野、篠原、八幡、都賀、畑原の各地区)が一堂に会し巡行するようになりました。引き手、囃子手(はやして)が威勢よく鐘や太鼓を打ち鳴らしながら練り歩くさまは見もの。JR六甲道駅北側のフォレスタ六甲前から出発し、山手幹線、水道筋商店街周辺を練り歩きます。
船寺神社の獅子舞
毎年11月2・3日に船寺神社で行われる舞は「大祓」「浄めの舞」「四方の舞」「皐月の舞」の4つから構成されており、太鼓と横笛のお囃子に乗って舞います。他に「二方の舞(にほうのまい)」「扇の舞」「鳶(とび)の舞」などもあります。平成13年(2001年)2月14日に市の無形民俗文化財に登録され、地域に根づいた伝統芸能として、なだ桜まつりをはじめ、区内の行事でも披露されており注目されています。
六甲ファミリーまつり
神戸まつりの灘区版で、区内では最大の規模を誇ります。区民参加・区民の手づくりの催しを基調としたまつりで、家族みんなで楽しめます。毎年、神戸まつりと合わせて開催され、平成13年(2001年)で31回を迎えます。昼と夜のステージと催しで構成され、毎年多くの方が参加して賑わいます。
摩耶山春山開き/摩耶詣祭
摩耶山には江戸時代から、旧暦2月初午の日に近郷在所の人々が馬を連れて天上寺に参詣し、飼馬の息災を祈願して「摩耶かんざし」と呼ばれる“花かんざし”を馬に飾り、土産に“摩耶昆布”を持って帰るという風習がありました。この「摩耶詣」は俳句の春の季語にも選ばれており、平成14年(2002年)3月より「摩耶詣祭」として復活しました。現在は、六甲山牧場から木曽馬、与那国馬を招き、菜の花をお供えし、息災と安全を祈る摩耶山春山開きの行事として、多くの人が見物に訪れます。(
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