登山研修所
王子公園の一角に昭和45年(1970年)に作られました。登山の基礎訓練ができるほか、登山に関する相談や、夏山シーズンの前などに講習会も行っています。また、80度に近い傾斜の17m競技用の人工岩盤も設置されていて、ロッククライミングの練習もでき、山を愛する人たちに喜ばれています。
HAT神戸
阪神・淡路大震災後に、中央区東部から灘区西部にかけて、川崎製鉄と神戸製鋼所の工場跡地を含む約120haの区域で21世紀への良好な市街地形成をめざした東部新都心(HAT神戸)計画が進められています。工場跡地約75haの区域では土地区画整理事業を行い、約7,000戸の住宅が建てられる予定です。また、WHO神戸センターをはじめとする業務・研究・教育・文化機構などの都市機能施設が整備されています。
兵庫県立近代美術館
著名な建築家の村野藤吾氏が設計し、昭和45年(1970年)に開館。本館1階の彫刻室と吹き抜けのピロティーはガラスの壁に仕切られ、室内にいながら戸外と交流できる空間となっています。館内は6つの常設展示室から成り、小磯良平氏や金山平三氏など兵庫県ゆかりの美術家の作品を中心に、近代絵画など約3,000点を収蔵しています。平成14年(2002年)、HAT神戸に「芸術の館(仮称)」として移転しますが、建物はそのまま保存される予定です。
六甲カトリック教会
半世紀をこえる歴史がありますが、現教会は新しく平成7年(1995年)に完成。年中行事としてチャリティバザー・音楽コンサート・納涼の夕べなども行っています。近年は結婚式場として、信者以外の若い人たちにも人気。また平成12年(2000年)には兵庫県の「人間サイズのまちづくり賞」の建築部門賞を受賞しました。再建に際しては、周辺の景観と調和した建物で、立派な庭園も注目です。
景山邸
昭和12年(1937年)竣工された景山邸は、花莚(はなむしろ)の対米輸出で財を成した長野出身の赤尾善治郎(1863~1945)が、自らの構想のもと、棟梁の玉川儀久に指示して建設した和洋併置型住宅です。洋館部はスパニッシュスタイルで、塔屋を中心に持ってくるなど塩屋の旧ジェームス邸(昭和10年(1935年)、早良俊夫)を想起させます。空襲で壁を残して焼け落ちましたが、戦後に数年がかりで修復されました(竹中工務店が修復)。(非公開)(
もっと灘百選)
神戸大学六甲台後援会(ロイ・スミス館)
昭和10年(1935年)に竣工した丸瓦葦寄楝屋根の和洋折衷型住宅。玄関上部の開口部は真壁造風の仕上げで、全体としては、当時阪神間で流行していたスパニッシュスタイルを取り入れたデザインです。震災で損傷を受けている箇所があるものの、竣工当時の阪神間での外国人の生活ぶりを伝える数少ない住宅として、地域の歴史を物語っています。施主は、明治期に琉球の百合根の貿易で財を成したJJジャーメンの末裔大谷氏で、設計者は御影公会同なども手がけた清水栄二氏です。(非公開)(
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