最終更新日:2022年12月9日
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地域福祉の中核を担っていただいている民生委員・児童委員の任期は、3年間となっており、12月1日から新たな任期が始まることになっています。
灘区では、灘区民ホールにて42名の民生委員・児童委員、そしてサポートしていただく支援員の方々に、私から厚生労働大臣名の委嘱状等を伝達させていただきました。
民生委員・児童委員の制度は、1917年に岡山県の済世顧問制度から始まったと言われており、100年を超えるものです。社会の変化に伴い、活動の範囲は生活困窮者への支援だけでなく、高齢者や児童福祉に広がっています。
具体的には、高齢者の見守りや児童虐待、要援護者への支援などでご尽力いただいています。行政も認知症への対応や介護医療の制度の見直し、相談窓口の設置など支援策の充実を図っていますが、こうした公助や自助だけでなく共助があってこそ地域福祉が実効性のあるものになると思います。民生委員・児童委員の存在、とりわけ地域における身近な相談相手や行政との懸け橋という役割が、地域福祉にとって必要不可欠で重要なものと言えます。民生委員児童委員、支援員の方々には、区役所と連携のもと地域福祉のためにご尽力をお願いいたします。
今回で任期を終えられる民生委員・児童委員の方々には、先日灘区役所において退任式を開催させていただきました。任期中、個々の事案についての対応など地域福祉のために様々な場面でご協力いただき改めて感謝申し上げます。
今回、40名の方が退任されましたが、期間の長い方では30年間を越えて重責を担っていただきました。その間、バブルの崩壊、阪神淡路大震災、最近ではコロナ禍というそれぞれの時代における大きな社会の変化のなかにあって、地域の身近な相談相手として悩んでおられる区民のために活動していただきました。
退任式でもお伝えさせていただきましたが、民生委員・児童委員のOB、OGとして、これまで同様の区役所等への助言などをお願いしたいと思います。
先行きが未だ不透明なコロナ禍のほか、高齢者を狙う特殊詐欺やネグレクトなどの児童虐待そして災害時の要援護者避難への対応など、行政も含めて地域社会全体で取り組んでいかなければならない様々な課題があります。
区役所も、新しい任期が始まった民生委員・児童委員の方々、そして今回退任された方々のお力添えもいただきながら、個々の事案への対応や地域福祉の増進等に全力で取り組んでいきたいと思いますので、引き続きのご理解、ご協力をよろしくお願いします。