最終更新日:2023年10月27日
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司会:
それでは、ただいまより10月2回目の市長定例会見を始めさせていただきます。
市長、よろしくお願いします。
久元市長:
よろしくお願いいたします。
今日お話を申し上げたい案件は1件です。
道路・公園の不具合をLINEで通報していただけるようにいたします。
道路・公園を適正に維持をしていくという仕事は、神戸市にとっては大変重要な分野の仕事です。この仕事を担当しているのが、市内6か所にある建設事務所です。建設事務所の職員の皆さんがパトロールをし、そして必要な箇所に修繕を実施しております。
ちなみに、前も少しお話ししましたけれども、この北区は非常にエリアが広い。災害も多いので、2027年度に北神建設事務所をつくることにしています。
市民の皆さんから通報をいただいて必要な対応をするわけですが、道路はこの市道、総延長は6,056キロメートル、政令市で6番目ということです。公園は1,694か所、面積は約2,640ヘクタールということで、政令市トップということになっています。
建設事務所には、こういうたくさんある道路や公園の不具合などの情報が寄せられます。例えば道路が陥没をしているとか、障害物があるとか、雑草が繁茂している、遊具とかベンチが壊れている、こういうような情報が寄せられるわけです。道路公園110番、あるいは建設事務所直接への問合せなどは年間で2万件以上になっています。
その内訳ですが、1つは道路公園110番、これは電話で通報をいただくわけで、これは昨年度、道路・公園それぞれこういう数字になっておりまして、両方合わせて1万9,200件余りの通報が寄せられているわけです。しかし、電話ですから、場所の確認が難しい。特に北区や西区はなかなか目印になるものが少ないので、なかなか電話で場所を特定するというのは難しいというそういう問題がありますし、損傷具合がどうなのかということ、電話ではなかなか分かりにくい。
電話の受付時間は、神戸市の開庁時間である8時45分から17時半と限られているという問題があります。これを解消するために、KOBEぽすとという仕組みをつくりました。
これは専用のアプリをインストールしていただくわけですが、インストールが必要だということと、登録時にID、パスワード、個人情報の入力ということが必要で手続が煩雑ということです。それから写真の緯度経度情報が取得をできないということで、携帯GPSの緯度経度情報ぐらいしか分からないということになっています。
実際にこれ、KOBEぽすとはそんなに使われているとは言えない状況で、電話の約20分の1です。道路が700件、公園が250件弱というような状況で、現状は改善をしなければいけないと従来から考えてきました。
そこで今回、LINEで投稿が可能にするようになります。神戸市のLINEの公式アカウントがお持ちの方はたくさんいらっしゃいますが、ここに友達追加だけをするということで、あとは会話形式で入力をしていただいて、それに対して神戸市のほうから回答をすると、こういうやり取り、会話をするような状況でやり取りをすると。写真を投稿すると位置情報が自動表示されるということになります。なお、アンドロイドが端末の場合には、その場の投稿でなくても、この写真そのものの緯度経度情報から位置情報が自動で表示できるという仕組みになります。つまり、専用アプリを立ち上げることなく、投稿履歴や対応後の状況確認もLINEで完結をするということになります。これを11月1日からスタートをいたします。
次のページが、この不具合の投稿のイメージです。アイコンをタッチして投稿を開始する。質問に沿って不具合の状況を簡潔に入力してください。例はこうですよと。歩道のタイルが剝がれていますと。具体的な状況を教えてくださいということ。例としてはここに、数枚剝がれてばらばらになっています。日時を選択するということで、その後の、例えばこれはすぐに対応しました、あるいは少し時間をくださいとか、もう少しお待ちくださいとかというやり取りも行えるようになります。
こういう形で、道路・公園の不具合を発見した場合には、簡単で分かりやすいLINEをぜひ使っていただきたいと考えております。このことが道路・公園の不具合を素早く改善をすることにもつながると思いますので、ぜひ御利用をよろしくお願いいたします。
私からは以上です。記者:
今回のLINEでの投稿ということなんですけども、こちら、これまでの電話だと状況が分かりづらいというデメリットのほかに、例えば職員さんの仕事、対応に時間がかかってしまうとか、より行政手続を効率化していくというようなところら辺もあるのでしょうか。
久元市長:
もちろんそうです。おっしゃるとおりで、電話では非常に長いやり取りになりますから、その分、職員の皆さんはそれに時間を取られることになりますから、この建設事務所の職員の皆さんも、これによって、ほかの仕事をより効果的に行うことができるようになると思います。
記者:
以前に、ホームページに検索機能をつけたりとか、そういう取組をされていたかなと思うんですけども、全体としてそういう、できるだけ手続を効率化してほかの仕事に注力していくというような取組をされているというようなところでしょうか。
久元市長:
そういう問題意識も、もちろんあります。市民サービスを向上させるということが大きな目的ですが、同時に、職員の負担も軽減をして、より効果が上がる仕事に集中できるような、重要度が高い仕事に集中できるようにする。能率を上げていく、職員の負担も軽減をするということも狙いとしています。
記者:
あともう1点、いつもお聞きして申し訳ないですけど、こういうのはほかの自治体さんでされているのを参考にされたりとか、あるいは独自でされているのかというところをお聞かせください。
久元市長:
LINEを使っている都市は既にありまして、5都市ですね。横浜、浜松、堺、福岡、熊本と、こういう形でLINEを使っておりますが、ただ道路は、そうですね。5都市です。今、申し上げた5都市です。
ただ、問題はLINEを使ってもそんなには使われていないんです。どうしてなのかなと思うんですけど、一番投稿件数が令和4年度多いのが、横浜市道路損傷通報システムというのがあるんですが、これ、LINEで通報するんですけれども、1,694件、少ないですね。横浜の公式LINE友達登録者数は70万人を超えているのに、70万人を超えているのに1,694件しか投稿がされていないと。
こういうことを学ぶと、我々もこれをやっぱり相当PRしていかないといけないと。ネットと、それからアナログと両方の方法で、これをできるだけPRしていきたいというふうに思っています。ここに投稿される方はシニア世代の皆さんも多いので、シニア世代の皆さんにできるだけ広報するためには、市内各地にある自治会の掲示板ですよね。こういう自治会の掲示板に、チラシ、ポスターを貼って知らせると。
それから、高齢者スマホ教室というのを開いておりまして、シニア世代の皆さんにスマホに親しんでもらう。スマホの使い方に慣れていただくということを、これは学生の皆さんも含めて若い世代の皆さんに言わば講師になってもらうというのをやっているんですけれども、そういう取組の中に、このLINEも簡単にできますよということを実際に実地に経験してもらうという取組をしたいと思っています。
記者:
2点ほど伺いたいんですけれども、1つは去年でいうと110番だけでも1万9,000件ぐらい通報があるということだと思うんですが、これ、実際に何というんでしょう、的確な通報をいただいて修繕に至った例というのはどれぐらいあるかとかって分かりますか。
久元市長:
なかなか難しいですね。多分、分からないと思うんですけど、どうですか。分かるんですか。もし分かれば。
ちょっとお待ちください。別の質問を。
記者:
もう1点は、これだけ件数があるということで、パトロールも日々されているとは思うんですけれども、この市民からの通報というのは修繕が必要な箇所を見つけるのに、市にとってはかなり重要な、何というんでしょう、要素というか、市民からの通報は重要なのかどうかというところはいかがですか。
久元市長:
重要です。やはり職員も、もちろんパトロールはしていますが、なかなか職員のパトロールだけでこの不具合の箇所を発見するのは、これはもう不可能ですから、こういう形で通報していただくということは我々にとってもありがたいことですね。特に危険箇所を通報していただくというのは神戸市として、神戸市としては、この道路・公園、これをしっかり安全に管理していく責務がありますから、そういう意味からいうと、この通報は大変ありがたいです。
数字は分かりましたか。
職員:
すみません、お聞きいただきました道路公園110番につきましては、ちょっと数字を今、持ち合わせておりません。ただ、KOBEぽすとのほうは1,200件ぐらいに対して約1,000件ぐらい対応済みという形になっています。一部期間を要して対応中というのがありますが、まず、1,200件中、ごめんなさい、1,000件ぐらい対応しているという形になっています。
多分、通報一次対応コールセンターも同様の、道路公園110番も同様だと思いますので、同じくらいの割合でしっかり対応しているかと思います。すいません。ちょっと数字を持ち合わせておりません。
久元市長:
1,200件なんですか、これ。700件と247件。
職員:
すみません。ちょっとややこしい数字になっていますね。ここに書かせていただいていますKOBEぽすとの道路・公園でいきますと1,000件ぐらいになっています。それ以外にも、河川であったりいろんな問合せがKOBEぽすとに入ってきます。それを含めると、1,200件という数字になりまして、うち1,000件という数字になります。
そういう意味で道路・公園だけで何件というのはちょっと今、すぐにはお答えできません。申し訳ないです。
記者:
ありがとうございます。すみません。今のにちょっと関連してなんですけれども、河川とかの通報もあるということなんですが、今回のLINEは、道路と公園の2つに限ってお願いするということでよろしかったですか。
職員:
KOBEぽすとにつきましては、道路・公園以外も受けております。LINEもその機能を引き続き継承しますので、それ以外も受け付ける形にはなります。
記者:
7ページのLINEの例をちょっと見て疑問に思ったことが1点ありまして、「通報いただいた不具合について、対応が完了しました」とあるんですけど、対応が完了したというのはどの時点のことを具体的に指すのかという、要はその修繕が完了したタイミングなのか、それとも着手したタイミングなのか。どのその時点のことを指しているのか。
職員:
流れは、投稿がありましたら我々のほうで、受け付けましたということがスタートになります。その後、現場確認等をして、対応が始まりましたということで、投稿いただいた方には対応中という形でステータスが変わります。御質問の対応済みというのは、本当に修繕が終わりましたという段階で対応済みとなります。ただし、現場を確認して、軽微であって、今回対応する必要がないという事案もあります。これにつきましても、その判断をした段階で対応済みというステータスに変わります。
以上です。
記者:
ありがとうございます。
あと、市民の方からこういう投稿が送られてくるのは非常にありがたいという話ですけど、市の管理じゃなくて、例えば県管理の道路だったり、国管理の道路だった場合、市として対応をどうしていくのかというのもお聞かせいただければ。
職員:
市民の方は、なかなか県の管理であったり国の管理というのが分からないのが実態であります。そういう意味でKOBEぽすと、道路公園110番、今後のLINEにも我々所管以外のものが間違いなく通報されています。それにつきましては、関係する所管、国、県等に我々のほうから連絡する形にしてございます。
記者:
その場合は、その所管機関に連絡をしたことをもって対応完了というような通報者に対するアナウンスをするというイメージでいいんですかね。
職員:
そうですね。コメントを当然入れさせていただいた上で、例えば、この事案につきましては県の所管になりますので、県のほうに我々のほうから連絡させていただきましたということで、我々としては申し訳ないですが対応済みという形にさせていただいています。
久元市長:
対応済みということ自身に重点があるのではなくて、申し訳ないけれどもここは県の所管なので、県にこのいただいた情報を通報しましたという答えが大事だということですね。
記者:
そうすると、やっぱり市管理だけじゃなくて、県や国の道路とか公園とかいろんなものがきれいになっていくという意味で、行政と市民が一体になってきれいなまちづくりをしていくという方向性に結びつくのかなと思うんですけれども、そういった意味でも、やっぱり今回の取組の意義としては大きいというふうに捉えていらっしゃる?
久元市長:
そう思いますね。やはり市民参加で、道路・公園だけではないかもしれませんが、大部分は道路・公園ですが、市民ぐるみで道路・公園の管理状況をよくしていくという取組だというふうに考えています。
記者:
先ほど、通報件数に対してどのぐらい対応したかというお話があったんですけど、シンプルに年間でどのぐらいの件数の工事、道路の不具合とか公園の不具合の件数をやられているものなんでしょうか。
久元市長:
工事という意味が、もともと神戸市が新しく道路を造る、あるいは道路が相当傷んでいるので、ここからここまでの区間は神戸市の判断で補修工事をするというような工事がありますね。そういう工事もあります。
今回は、市民の皆さんから見て、ここはもう傷んでいる、ここは補修が必要という情報をいただいて対応するというものですから、全体の工事がどれぐらいあって、それに対応したものがどれぐらいなのかというのは、ちょっと恐らく数字としてはなかなか申し上げにくいかなと思います。工事の種類というのはいろいろありますから。
記者:
そういった補修工事の部分だけ何件というのをおっしゃるのは難しいという?
久元市長:
そうすると、結局、さっきの広聴課長がおっしゃった答えになるわけですよね。要するに、通報されたものに対してどれだけ対応した、工事とまで言えるかどうかというふうなものもありますから、どれだけ対応したかということが恐らく御質問に対するお答えになるのかなと思いますから、それはさっきのお答えで理解していただきたいと思います。
記者:
あと1点、これ、LINEになるとKOBEぽすとの役割はもうカバーできるのかなと思うんですけど、今後、KOBEぽすと、どうされるんでしょうか。
久元市長:
LINEが11月1日に稼働した時点で、KOBEぽすとは終了します。
記者:
分かりました。細かいところなんですけど、KOBEぽすとっていつから、導入にかかった経費とか、幾らぐらいでやられたんでしょう。
久元市長:
何年度かというのはちょっとまた教えていただければと思いますが、KOBEぽすとは、千葉市さんがちばレポというのをやっていて、当時の熊谷市長からこんなことをやっていますよということを私、教えてもらったんですよ。今、千葉県知事をされていますけど。それを参考にしてKOBEぽすとをつくりました。ですから、当時としては千葉市さんの取組は非常に先進的だったと思うし、それを参考にしてというか、ほとんどそのシステムを使ってスタートしたということだと思います。年度、分かりますか。
職員:
KOBEぽすとは平成30年度に構築してございます。構築費でいきますと、約1,600万という形になってございます。令和元年度以降の運用費は約750万という金額になってございます。
記者:
このLINEを使うというところに関して、今、年間で電話が2万件来ていて、LINEにしたとて、電話に慣れ親しんでいる市民からしたら、減らないんじゃないかなというふうに思ってしまったんですけど、実際にLINEにすることによって、この2万件のうちどのくらいがLINEに移行して、職員さんの負担が軽減するみたいな、予測みたいなものってあるんですか。
久元市長:
とにかくやってみないと分からないですよね。やってみないと分からないですが、他都市の事例を見ると、これ、本当は便利なはずなのに、そんなに使われているとは言えないので、さっきの繰り返しになりますが、できるだけアナログ、ネット両方でPRしていきたいと思います。当面、現時点では7,500件ぐらいの件数を目標にして活用していっていただきたいというふうに思っております。
記者:
職員さんの負担のところで、例えばLINEをやることによって、通報内容が増えたときに、多分、現場確認するのは職員さんのお仕事なんだと思って、業務が増えるんじゃないかなみたいなことも思ったんですけど、その辺はどうなんでしょう。
久元市長:
そこは建設事務所の職員の皆さんとも十分ディスカッションをして、電話で受けても、KOBEぽすとで受けても、従来はそういう方法なんですけど、どうせ現場には確認に行かないといけないわけですよね。
今回、LINEで受けることによって情報の精度は格段に上がりますから、そういう意味で言うと、対応件数が大きく増えるということはない一方で、現場の状況というのは、今回、LINEの位置情報とか写真の精度も上がるので、軽減される面もあると思いますから、職員の皆さんの負担というのは、少なくとも大きく負担が増えるということはないのではないかなと思っております。
記者:
あと1点だけ。先ほど拝見したら、神戸市のLINEの友達が9万6,908人というふうに表示されていて、先ほど横浜市は70万人ぐらいと。人口規模は違うとしても、ちょっと登録者数が少ないのかなと感じるんですけど、これはどういう分析があるのか。利便性が足りないとか、そういうことなんですかね。
職員:
LINEに関しましては、ほかの都市も市政情報の発信等々しておりまして、最初にスタンプのキャンペーンだとか、そういったことをやって爆発的に増やしているところはあるんですけれども、一方で、ブロック率というのがほかの都市は比較的高いというような形で、神戸市のLINEにつきましては、これまでもともと神戸の魅力を発信するというような形で友達を増やしてきたところなんですけれども、ここ数年で皆さんに役立つ市政情報も発信し出し始めまして、ほかの都市に比べるとブロック率はちょっと低いのかなというふうには思っておりますので、純粋に登録者数だけで比較するというものでもないというふうには感じていますので、できるだけ利用者数を増やしながら、ブロック率も上がらないようにしていくという取組が発信する内容によっては重要かなというふうに思っていますので、そのような運用していきたいなというふうに思っております。
記者:
道路公園110番なんですけども、こちらの件数、電話対応を受けた方の年代とかって、何か測ったりとかしたんでしょうか。
職員:
そのデータは取っておりません。電話口で年齢等を確認しておりませんので、分かりません。
記者:
ちょっと先ほどの質問とも関連するんですが、LINEへの7,500件程度という目標も掲げていらっしゃいましたけれども、そういうところに誘導していくために、市民に向けた何か促進策みたいなのというのは考えていらっしゃるんでしょうか。先ほど使い方のところで、実地でという話もありましたけれども、こういう使うことによる市民側のメリットみたいなのは何かつくっていく予定はあるんでしょうか。
久元市長:
特にないですよね。とにかく何か優遇策を設けて、あるいは誘導策を設けて使っていただくようにすることについてはちょっといかがかなと思います。とにかく市民ぐるみで道路・公園のステータスを改善していこうということについて、市民の皆さんにも、身近な道路・公園の状況がよくなるわけですから、そのこと自体にメリットを感じていただきたいと思いますし、そこは我々としての情報発信とか広報の問題だと思いますから、そこをしっかり取り組んでいかなければいけないと思います。
記者:
先ほどKOBEぽすとの費用の件、話が出ましたが、このLINEに変わることで構築費、運用費というのは削減されたりするんでしょうか。
職員:
今すぐにないので、確認次第、また連絡させていただきます。
記者:
先ほどアナログへの周知方法を御説明いただきましたけれども、ネットへの周知というのは、LINEの友達を増やすということではなくて、この不具合の報告を増やしていきたいということでしょうか。
職員:
電話していただいている方、道路・公園になると高齢者の方も多いかと思いますので、先ほど市長が申し上げたとおり、当然、紙媒体での案内もさせていただきますが、一方でデジタルというのも考えてございます。LINEの登録者の方々へのプッシュ通知、現在登録していただいている方々へのプッシュ通知、さらにはLINE広告を打つ、あとはデジタルサイネージ、こういった形で、あらゆる媒体を活用して御案内させていただいて、デジタルでも広告を打っていきたいと考えています。そういう意味でいくと、先ほど市の登録者を増やすことが目的かという話かと思いますが、結果として市の登録者も増えますし、道路・公園の登録者も結果としては投稿が増えるという形になります。
久元市長:
建設事務所は電話の自動応答システムがあるんですよね。そこにLINEの紹介もするんですよね。自動応答システムは。
職員:
はい。少し補足させていただきます。建設事務所に電話がかかってきて、まさに道路が壊れているという形で通報してくる形、それを今、自動通報システムという形で転送する形にしてございます。いわゆる道路公園110番のほうに転送して、そちらで受けるという形になってございます。言われたとおり、IVRと申し上げていますが、そこの中でもLINEを御紹介させていただいて、ぜひ御利用くださいという形で、道路公園110番への転送も減らしていきたいというふうに考えてございます。記者:
25日に市立中学校に通う中3生が自殺したという問題を既に把握されていると思うんですけれども、まず、現時点でそれをどのようにお受け止めになっていて、どういった問題であると認識されていて、今後どのように対応されるお考えか教えてください。
久元市長:
この問題は今朝文書で教育委員会から報告を受けました。将来ある中学生が自ら命を絶ったということについては、大変これは残念ですし、大変悲しい出来事だというふうに思います。
まずはやはり教育委員会において、事実関係がどうだったのかということを正確に把握するということと、御家族、御遺族の皆様に寄り添った対応をしていただきたいと考えております。
また、同じ学校の生徒の皆さんも衝撃を受けていると思いますから、その辺のケアも教育委員会事務局がしっかりと関わって、丁寧にしっかりと対応していただきたいというふうに思っています。
記者:
今の質問に関連してなんですけれども、神戸市含め神戸市教委としましては、今回の自殺されたと見られる中学生の方、御家族側がやっぱり学校でのいじめというものを問題視されていらっしゃいます。そもそもいじめの有無についての認識は、当局としていかにお考えなのでしょうか。
久元市長:
それは当然いじめということを主張されている以上は、教育委員会においていじめがあったのかなかったのか、いじめと考えられるような事象はどんなことがあったのかということをしっかり解明していかないといけないというふうに思います。
記者:
現時点で市長のほうには、いじめについてあったかなかったかということ、それについての報告はあるのでしょうか。あったのかなかったのか、それとも分からないのかというのは。
久元市長:
今日報告を受けたばかりなので、いじめの重大事案については市長に報告があることになっていますから、これも相当な件数の報告があります。それらの中に今回の事案が含まれていたのかどうかということについては、まだそれは確認できておりませんから、それも確認しなければいけないだろうと思います。
記者:
市教委側からいじめの重大事案として報告をこれまでにしていますという、そういう説明はなかったのでしょうかね。
久元市長:
それはありません。
記者:
なかったですか、なるほど。
今後、現時点の御説明だといじめの有無についてちゃんと御遺族が主張されている以上、そういう調査が必要ではないかという御指摘、御発言だったと思うんですが、やっぱり仮にいじめが認められる場合だったら、やっぱり第三者委員会の設置などが必要かとお考えでしょうか。
久元市長:
それは教育委員会において判断されるべきことだと思います。こういういじめの事案については、法律で教育委員会の権限、それから一定の場合に市長がこれに関わるということがルールで決められておりますから、そのルールに沿ってしっかり対応していくということが必要です。
記者:
そうしますと、今朝の報告では過去の生徒がどういった学校の通い方をしているですとか、どういうふうに学校で対応されていたとかというのは全く現時点では、市長は把握されていないという認識でしょうか。
久元市長:
そうです。
記者:
不勉強で大変申し訳ないんですけども、そこについては市教委から今後報告を受けるんですか。
久元市長:
それはまずは、これは教育委員会の権限になりますから、教育委員会のほうで事実関係をしっかり解明してもらうということが基本です。
記者:
今の質問に関連して、今日の報告で教育委員会のほうからこれまでに保護者や児童と実際に相談対応していましたというような報告はありましたか。
久元市長:
第一報のような報告ですから、それについての報告は受けておりません。
記者:
ということはこういった死亡の事案を受けて、教育委員会も把握したというような内容の話だったのでしょうか。
久元市長:
それは教育委員会からお聞きいただければと思います。
記者:
別件になるんですけれども、NTT西日本系の子会社の社員の方の情報流出問題があったかと思いまして、県外の自治体ですと情報流出の影響が出ていたかと思うんですけど、神戸市においてそのような影響はなかったと確定したのか、それともまだ調査中なのかそのあたりの進捗について教えてください。
久元市長:
市外でNTTの関連会社から個人情報の漏えいがあったとされる問題は、NTTビジネスソリューションズの元派遣社員が顧客データを管理するサーバーにアクセスして、作業端末に個人情報をダウンロードし、USBメモリーに個人情報をダウンロードし、流出させたという事案です。この会社との契約は神戸市もしております。ただ、この同じシステムを採用してはおりません。つまり、このサーバー、この会社のシステムのサーバーを神戸市は使っていないということです。
同時に、そのことの帰結ということにもなりますが、個人情報の漏えいは起きていないので、調査中ということではなくて、そのことは確認済みです。
なお、この会社と行っている契約は幾つかありますが、このサーバーを使っていない業務なので、ここからの個人情報の漏えいというものは確認はできておりません。
記者:
以前の会見でも質問に上がっていたのですが、改めてお聞きしたいのが、三田市民病院と済生会兵庫県病院の再編統合計画についてなんですが、今、三田市長が市民との意見交換会というのを始めたと思うんですが、久元市長と三田市長との間で何か意見を交換したとか、何か協議の場に立ったとか、そういった場というのは何かこれまであったのでしょうか。
久元市長:
三田市長とはお会いしたことはありません。
記者:
では、まだ書面とかのやり取りとかも全くないと。
久元市長:
全くありません。
記者:
分かりました。
久元市長:
健康局は向こうのほうとのやり取りは一定程度あろうかと思いますが、私は三田市長とお話ししたことはありません。これは議会でも答弁をしましたけれども、やはりこの問題は、三田市とは一定の合意も行われていて、それを白紙撤回するということで当選されたわけですから、それをどう見直すのか、あるいは見直さないのかということのボールは三田市側にあるというふうに思っています。
記者:
では、三田市側の市長なり、あるいは事務方の職員からのボールが投げかけられないと神戸市としては動けないという状況が続いていると。
久元市長:
動けないということはないかもしれませんが、しかし、これは非常に重要な問題でして、三田市長が公約をされ、そして、今、市民の意見を聞いておられるところですから、それはいろいろと思うところはありますが、神戸市として、「あれはどうなったのか。早く答えを出せ」とか、そういうことを督促したり、催促したりしたいという気持ちは持っておりません。三田市の対応を見守りたいと思いますし、希望としては、できるだけ早く三田市としての考え方を整理してお示しをしていただきたいというふうに思います。
記者:
分かりました。
あと、今の御発言の中で公約という点について触れられていて、選挙時は田村市長が白紙撤回をするという公約を掲げていましたけれども、それが、当選後、議会での答弁とかで、白紙撤回の意味について、一度、計画について否定するわけじゃなくて、立ち止まって、再度再編が必要かどうかを検討するというふうにちょっと軌道修正したようなニュアンスになったのかなという受け止めの発言をされていますが、当初の公約と現時点での見解が少し何か相違があるのかなと思うんですけど、その点は久元市長はどのように思われますか。
久元市長:
これは三田市長の公約に対して三田市長がどう説明されるかということですから、ほかの自治体の者がそれについてとやかく言うことは適当ではないのではないかと思います。
いずれにしても、途中経過はこれからどう推移するのかということは、もちろんこれは非常に関心を持って見守っていますけれども、三田市としてのはっきりとした考え方を早く持ってきていただきたいというふうに願っています。
記者:
話題は替わりまして、阪神とオリックスのパレードについてです。
本日、詳細が示されまして、東遊園地からメリケンパークまで行くという道筋の予定が立たれたんですが、一方で、経済効果がすごいというような報道も出ていまして、改めて、市長としての期待感だとか、パレードに向けて一言何かあればお願いしたいんですけれども。
久元市長:
このパレードについては、兵庫県が企画検討を行い、兵庫県警の指導を受けながら協議が進められてきたところで、私どもとしては、その状況の結果を、今日でしょうかね、報告を受けたということです。神戸市としても、ぜひこのパレードが盛り上がる形で開催をされることを願っております。
記者:
一方で、パレードのサブタイトル的に「大阪・関西万博まで500日前」みたいなものがつけられていて、市民から「阪神とオリックスを利用するな」みたいな声も聞かれるんですが、そのあたりは市長は何かお考えとかお気持ちみたいなものはありますでしょうか。
久元市長:
このパレード自体は、神戸にとってみたら、特にオリックス・バファローズの優勝ですね、阪神タイガースも神戸にゆかりのチームですから、この両チームの優勝を率直に市民が、市民とともに関係者がお祝いをする、そういうイベントだというふうに思っています。