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定例会見 2024年9月12日

最終更新日:2024年9月12日

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会見資料はこちら

バンドー神戸青少年科学館リニューアル ~第1弾~

司会:

 それでは、ただいまより、9月1回目の市長定例会見を始めさせていただきます。

 市長、よろしくお願いします。

久元市長:

 よろしくお願いいたします。今日、お話を申し上げたい案件は3件です。1点目は、バンドー神戸青少年科学館のリニューアル第1弾の内容が固まりましたので、御説明をさせていただきます。

 この青少年科学館は、ポートピア'81で開館いたしました神戸館がルーツでありまして、その後、新館が完成をしたりして今日に至っております。これまでも、リニューアルを行ってきました。2015年、2016年、特に2022年のドームシアター、プラネタリウムのリニューアルは、これは我が国でも最新鋭の設備を導入いたしまして、このプラネタリウムを多くの方々に楽しんでいただけます。また、それ以外の利用方法もできるようにしたリニューアルでした。

 しかし、それ以外の展示室のリニューアルというのは、これまであまり行われてこなかったところです。そこで、これからこの大規模リニューアルを行いたいというふうに考えております。その概要ですが、展示室のリニューアルですけれども、開館から40年がたちまして、多くの施設、設備、あるいは展示内容が老朽化をしている点、陳腐化しているという面があります。あと、ユニバーサルデザインが十分ではない。あるいは車椅子での移動が困難で、パネル解説による展示が多くて分かりにくいというところです。複数年をかけてリニューアルをしたいと考えております。

 まず、1階の2つの展示室、これを第1展示室、第6展示室とエントランスのリニューアルを行います。第2期のリニューアルにつきましては、現在事業者を公募中です。スケジュールですけれども、第1期のリニューアルは11月6日から開始をいたしまして、1階の第1展示室、第6展示室の工事を行い、来年の3月、今年度中に完成をさせます。閉館しないで一部の閉鎖のみといたしまして、この間の展示室の入館料は半額にしたいと考えております。第2期のリニューアルは来年の秋頃に着工いたしまして、2025年度中に完成をさせる予定です。

 そこで、第1展示室のリニューアルですけど、現在はこういう状況です。一見、なかなかきれいなふうに見えるんですけれども、相当時代遅れでして、40年前の展示がまだ残っていると。この間のいろんなテクノロジーの変化を考えれば、これではちょっと子供たちにも気の毒だなと感じてきました。故障も多いという状況です。車椅子利用も配慮されていないということです。

 どういうふうにリニューアルするのかということですけど、イメージとしてはこういうものです。ここでは、物理と科学の基礎原理、これを体験できる部屋にしたいと思っておりまして、シンボル展示の真ん中に見えるこの設備、スパークポッドというそうですけれども、これは来館者が実際に触って体験をすることができる。体験を通して様々な現象、あるいは、私なんかはもう数十年前になってしまうんですけれども、いろいろな物理、科学の原理、これを学校で学ぶ、教科書で学ぶだけではなくて、実際に自ら体験をしながらその原理というのはこういうようなものなんだということを体験を通じて理解してもらうというものです。

 ここから先は、だんだん私の説明能力が不足をしてくるわけですけれども、分かる範囲で説明をさせていただきますと、スパークポッドというのは、緩やかに回転する丸いステージのことで、コリオリ力って、私も最近レクを受けて理解したのをそのままお伝えするだけなんですけれども、地球が自転をしている。その地球の自転が台風や海流などの自然現象を引き起こす。そういう力で、目に見えない力だとされております。このコリオリ力というものを実際にどういうものかということを中に入って感じることができる施設ということだそうです。

 展示室は、このモーション、それからメカニズム、エネルギーと3つのテーマに分けまして、中心となる展示を行います。モーションステージでは、ボールを様々な勾配やあるいは段差がついた面を転がして動きの違いを観察することができるようにいたしますし、エネルギーのコア展示であるボールコースターというのは、ジェットコースターの原理、ジェットコースターは位置エネルギーが運動エネルギーに変わるものだそうですけれども、これが体験できる施設ということです。

 第6展示室につきましては、これは人気があるエリアで、古いもので、これは相当古いものです。これも開館からの展示物が多いということで、老朽化や故障も多かったわけです。これもこういう形にリニューアルをいたします。

 感覚的に体を動かして楽しめる展示をサーキットのように配置をいたしまして、幼児の子供さんでも体験を通して科学を理解できる、そういう施設にいたします。実験ショーコーナーを統合、拡充いたしまして、来館者同士がコミュニケーションを交わすことができるような、交流を生み出すような場としても整備をしたいと考えております。幼児の子供さんでも安全に遊べるようなキッズコーナーを設けまして、兵庫県産材の木を使った積み木コーナーですとか、今まで分散しておりました子供向けの展示を統合いたしまして、材質の異なる滑り台を設けて、摩擦の違いを体験してもらう、あるいは体のバランスをどう取るのかということを体験してもらうためのボルダリングの場所を設けたりいたします。

 四角い三輪車というのを作りまして、なかなかイメージ湧きませんが、四角の車輪の三輪車が凹凸の路面をスムーズに進む不思議な体験をしてもらう展示、あるいは風の強さを実際に体験できるウインドルームを新設いたしまして、小型の台風程度の風を体験できるような展示をいたします。これが1点目です。

20万粒の光で包まれた旧居留地へ ~旧居留地地区のライトアップ~

 記者:
 2点目は、旧居留地のライトアップ。これも来年のルミナリエに間に合うように進めます。

 ちょうど昨日の夜、三宮駅のデッキのライトアップを行いました。神戸の玄関口三宮、そして旧居留地、そしてウオーターフロント、これはできるだけ良質な公共空間にしていきたいと考えておりまして、良質な公共空間のポイントの1つが夜間のライトアップだというふうに考えてきました。夜間景観を演出するということですね。

 旧居留地は非常に高質な、レトロな建築群あるいは店舗群がありまして、これらをつなぐ通りで構成をされております。落ち着いた風格のある町並みが形成をされてきました。この旧居留地につきましては、これまでもライトアップは行われているわけですけれども、さらにこれを拡大、延長、高質化をいたします。ルミナリエの期間中なども含めた神戸都心のさらなる回遊性の向上ということも目指して、落ち着きや安らぎを感じていただけるような空間になるように、温かみのあるオレンジ色、電球色の照明を基調として整備を進めます。

 具体的には、1つは明石町筋ですね。明石町筋のライトアップ、これを今も行われているわけですけれども、これを延伸いたします。2号線まで延伸をいたします。それから鯉川筋、それから京町筋の照明、これを電球色に取り替えます。東遊園地の樹木のライトアップを行います。

 こういう形で、ルミナリエの会場をどうするのかということはこれから検討されるわけですけれども、今年行われた分散配置はかなり好評でしたので、仮に今年あったような分散配置が行われれば、全てではありませんが、このルミナリエの展示、回遊を、この元町方面や、あるいは三宮方面からこのイルミネーションをされた道を歩いていけば、自然にルミナリエの会場に到達をすると。今は点であったものが、全面的にではありませんけれども、このイルミネーションによってつながって線になると。そういうイメージで、ルミナリエに間に合うように進めるというふうに考えております。

 10月2日には点灯式を行います。明石町筋の北側でイベント、16時45分ということなので、もうこの頃の季節では大分暗くなってきているのではないかと思いますので、イルミネーションが点灯して、町の雰囲気がぱっと変わる、昨日もそういうような光景が見られたわけですけれども、そういう点灯式を予定しているところですので、またお越しいただければというふうに思います。

ひとり暮らしの大学生の生活支援をはじめます! ~神戸ゆかりの食品をお届け~

 3番目に、ひとり暮らしの大学生の皆さんへの生活支援ということで、神戸ゆかりの食品を届けるという取組です。

 大学生を取り巻く環境は、これは残念ながら厳しくなっているというふうに言わざるを得ません。御家族からの仕送りがかなりの部分を占めているわけですけれども、これが減少しているわけですよね。かなり減少している。2002年が155万6,000円だったのが、2022年には109万6,000円ということで、かなり残念ながら減っているというのが現状です。これはマイナビのアンケートでも、物価高騰の中で食費が影響を受けているという答えが多くなっています。

 そこで、少しでもそういうようなひとり暮らしの大学生の皆さんに対する生活支援を行いたいということで、来月、10月からKOBE EATS プロジェクトとして、神戸ゆかりの食品をお届けするという取組を行います。これは幾つかの食品セットの中から、これをセットに、幾つかの食品のリストをセットにいたしまして、このセットを選んでいただけるようにするという取組です。

 現在どういうようなものがあるのかということについては、今検討中のものは配付資料の中にありますけれども、それらを組み合わせてこのセットをつくる。5種類以上のセットを用意いたしまして、そこから選んでいただくという取組です。

 対象は市内在住・在学の大学生で、大学、大学院生、短期大学生、専門学校生、高専の4年生以上が対象となります。

 申込期間は10月8日から11月30日までとしておりまして、BEKOBE学生ナビで申し込んでいただきます。BEKOBE学生ナビというのは、学生の皆さんに対する情報発信、あるいは大学を超えて行政や地域企業ともつながりを持っていただく上でのコミュニティーネットワークですね。ボランティア情報とか企業のインターンシップ情報、大学生の皆さん向けのイベント情報や、市内施設のクーポンなどの情報があるわけです。

 まず、このBEKOBE学生ナビに登録をいただいて、その後、申込みのサイトを開設し、ここに申し込んでいただく。こういう取組を行います。この申込みページは10月上旬に公開予定でございます。申し込んでいただいてから二、三週間程度でお届けできるようにいたします。

 私からは以上です。

質疑応答(発表項目)

記者:

 バンドー神戸青少年科学館のリニューアルの件についてお伺いします。現状の展示が老朽化しているですとか、陳腐化している、パネルが分かりにくいということが背景にあるというお話でしたけども、これは実際に利用者の方から寄せられた意見ということなんでしょうか。

久元市長:

 それはかなり、そういう意見もたくさん寄せられています。また、私自身も時々行くんですけれども、これはちょっと何とかしないといけないなと私自身も感じてきましたし、市役所の職員も、子育てをしている職員の皆さん、たくさん見ますけれども、40代ぐらいの課長が、自分が小学生のときの展示と変わっていないのは残念ですねという意見も聞いたことがあるので、これはできるだけ何とかしなければいけないというふうに感じてきました。

記者:

 ありがとうございます。

 もう1点、大学生への支援の件なんですけども、物価高騰の影響を受けての支援策というのはいろいろ、例えばクーポンですとか、いろんな方法があると思います。その中で今回、神戸にゆかりのある食品を提供するという、この部分の狙いについて、改めてお伺いしたいです。

久元市長:

 やはり1つは神戸のゆかりの食品を味わっていただきたい、ある種の地産地消と言ってもいいかもしれませんが、そういう狙いと、やはり独り暮らしですから、時間も相当、アルバイトもしているでしょうし、忙しいでしょうし、やっぱり直接お届けするのが一番便利なのではないかというところですね。

 それから、もう1つはBE KOBE学生ナビというのに登録していただくことが前提になりますから、このBE KOBE学生ナビというのをぜひ知っていただき、使っていただきたい。ここにはボランティア情報とか、インターンシップの情報もありましたかね。インターンシップの情報も、企業のインターンシップの情報もありますから、そういう学生の皆さんにとっても有益だし、また、企業からも学生の皆さんに情報を伝えることができるというような内容のナビになっていますから、これを知っていただきたいという思いもあります。

記者:

 ライトアップのことで何点かまず伺います。タイトルで「20万粒の光に包まれた旧居留地へ」とあるんですが、これは新しく用意するライトアップが20万粒分ぐらいあるのか、それとも、これまでのを合わせてなんでしょうか。

職員:

 LEDの粒、20万粒ということで、今、実際、大丸の神戸店の横でやっているイルミネーションも含めて、全て合わせて20万粒ということです。

記者:

 今年ルミナリエ、分散開催初めてされまして、市長のお言葉ですと、点だった展示を線のようにつなげることができればということだったんですが、実際に例えば、今年分散開催をして、例えば利用者からの声で、やっぱりちょっと居留地が暗いなとか、そういう御意見があったんでしょうか。

久元市長:

 それは承知はしておりません。ルミナリエということだけが目的ではなくて、今、都心の再整備を進めていますが、三宮、旧居留地、ウオーターフロント、このエリアを活性化させていく上で、公共空間を魅力のあるものにするということは1つの大きな視点です。

 公共空間を魅力のあるものにするために、阪急のビルの近く、サンキタ広場、これもリニューアルをいたしましたし、三宮クロススクエアもこれから整備をいたします。こういう形で公共空間、それからフラワーロードも整備をいたします。東遊園地は既にリニューアルが大体終わりました。こういう形で公共空間を整備していくわけですけれども、やはり夜間の上質な公共空間を考えたときに、やっぱりイルミネーションというのは1つの手段ではないかな。昨日も点灯式を行いましたけれども、やはりどちらかというと暗く沈んでいた空間が浮かび上がってくる。既にセンター街の東口などはそういうのも、樹木のライトアップも行いましたけど、こういうことをぜひ広げていきたいということです。

 旧居留地は、大丸の東側の明石町筋はライトアップをしているんですけど、これは来街者からもかなり評判がいいです。あれは非常に旧居留地らしい、神戸らしいという声があって、これを2号線まで広げる。あるいはそれ以外のところも、そういう統一性、デザインの統一性というものを意識しながら、新しく電球色のイルミネーションをつくっていくと。こういう形で公共空間の上質化という部分、そして、ナイトタイムエコノミーという観点から見ると、回遊性を高めるということが非常に大事です。回遊性を高める上で、こういう統一されたイルミネーションというものは効果的ではないかなというような、そういう観点から、これを進めていきたいと考えております。

記者:

 瑣末な質問かもしれないんですが、電気代って結構上がったりしないですか。電気代、どうですか。

職員:

 LEDを使っておりますので、電力消費自体はそこまで大きなものにはなりません。

記者:

 ありがとうございます。

 すみません、最後に独り暮らしの学生支援のところで1つ伺いたいんですが、物価高騰という背景事情、触れていただいたんですけれども、物価高騰で困っていらっしゃる方というのは学生に限らないのかなと思うんですが、その中でもやっぱり学生、独り暮らしの学生をやっぱり支援しなきゃいけないというのはなぜなのか、お伺いします。

久元市長:

 これはもともと予算を計上いたしましたのは、令和5年度の11月補正ですね。11月補正を繰り越して、そして、今回執行するわけですけれども、もともとこれを、この物価高騰という状況というのは、令和5年からずっと続いています。

 もちろんおっしゃいますように、物価高騰の影響というのは多くの市民が受けているわけですが、やはり大学生など、学生の皆さんの生活状況というのはかなり厳しいものになってきている。特に先日の市政調査会で、若い世代のニーズというのをどう捉えたらいいのかという議論があったんですが、その中で複数の大学の先生が言われたのは、やはり今、地元の学生が増えている。大学にもよると思いますけど、全体的な傾向として、地元の大学を選ぶという傾向がかなり強まっている。それは、先ほどの資料でまさに如実に表れているんですけれども、残念ながら、親御さんからの仕送りというのはかなり減っているんですね。やはり、遠くの大学に入学をして、独り暮らし、下宿をして独り暮らしをする余裕というのが、かなりなくなってきているということを考えれば、そういう道を選んだ学生の皆さんが置かれている状況というのは、これは相当厳しいものがあるのではないだろうかと。それは先ほどのこのアンケートでも、食費による影響は受けているところで、このことによって、今の状況が抜本的に変わるわけではありませんが、少しでもお役に立てるような方策を講じたい、そういうような思いでこれを実施したいと思っています。

記者:

 すみません、引き続き独り暮らしの学生の生活支援のところで、これ、申込み、先着順で2万8,000パックを準備ということなんですけれども、この対象になる方というのは大体どれくらいいらっしゃるんですかね。

職員:

 神戸市内、約7万人の学生がおりまして、それで、そのうちの約4割というのが独り暮らしの学生と考えられる人数になりますので、ちょうどその人数分を確保しているという状況です。

記者:

 ありがとうございます。5種類以上のパックから選択ということなんですけど、これは、食品一覧のところから自分で選択するということなんですか。それとも、それぞれ5種類のパックが今後選べるようになるというか。

職員:

 今回、お手元のほうにお渡しています記者発表資料のほうにありますように、今、各種食品会社さんのほうから協力を申し出ていただいておりまして、その中に、この一覧のあります種類のもの、こちらのほうは確保できております。数量的にも何人分というのをそれぞれ企業さん、出していただいているんですけども、こちらのほうを組合せさせていただいて、それを5種類以上つくると。その5つ以上のセットの中からどのセットを選ぶかという形になってきまして、特に今、我々的にはやはり基礎的な食料という、食品ということで、お米とかを確保したいんですが、やはり昨今の状況ですので、さらに今ここにある以上に、さらにどういったもの、セットを選べるかというものをお示しするまでの間、さらに企業様の協力のほうを得て、種類を増やしていくということを考えております。特にアレルギーをお持ちの方が、小麦が入ったものが駄目だったりもしたりするので、そういったところも考慮したことで考えております。

記者:

 ありがとうございます。なので、この申込みページができる頃に、セットで品目が分かるように、それを選択するような形になるということですね。分かりました。ありがとうございます。

記者:

 独り暮らしの大学生のことなんですけども、こういった取組というのは、食べ物を送るという、全国的に見てどうなんでしょう。珍しい、初めて。

職員:

 当市では、特に学生向けという形であれば、特に地方の自治体のほうが、その地域の食品を他府県のほうに住んでいる学生のほうに送って、逆にそのまま就職してしまうんじゃなくて、地元に帰ってほしいと、帰ってきてほしいという思いの中で、地域への愛着というところを想起させるためとして、そういった支援というのも併せてされているケースが多いんですが、我々としては、市長も申しましたとおり、独り暮らしの学生、親元を離れて、神戸のほうで学んでもらっている学生につきまして、さらに神戸に愛着を持ってもらって、我々、大学・教育連携推進課としては、そのまま神戸市のほうに就職までしていただけたらと思っているようなところでございます。

記者:

 卒業後の市内定着を図る取組を実施しまして、また新たに別の、何か取組をされるということなんですか。

職員:

 BE KOBE学生ナビの情報の関係でも市長のほうからお伝えしましたとおり、学生さんが企業を選ぶときに、市内の企業の情報がなかなか届いていないところがありますので、そこにつきまして、企業の情報を提供したり、それ以外に、インターンシップの情報を流したりしております。さらにそのインターンシップにつきましても、学生さん、やはり生活が苦しい中でアルバイトしないといけないというようなところで、なかなかインターンシップに行けないケースもありますけども、有償のインターンシップというのも我々取り入れさせていただいていまして、生活費を気にして、アルバイトがあるのでインターンシップに行けないということを避けた形で、インターンシップに行っていただいて、最近よく問題になっています、就職してすぐに企業との相性が悪くてやめてしまうような学生というのが発生している、そういったミスマッチをなくすという意味合いも含めて、そういった取組をしております。

質疑応答(発表項目以外)

 PFASについてお伺いします。先日、県が昨年度に行った県内の河川での水質調査の結果が出まして、神戸市内でも指針値を超える数値が検出されました。国のほうでも実態把握の調査等を進めているところですけども、何か神戸市として新たに対策ですとか、調査というのは予定していますでしょうか。

久元市長:

 兵庫県の調査は、これは地下水の調査ですね。この地下水を使っている施設が問題にまずなるわけです。この地下水を使って飲料水として提供しているのは、これは専用水道と呼ばれているわけですが、この専用水道を使っている施設は市内に44あります。この44につきまして、順次、今調査をしています。現在のところ、このうち13施設は水道水からの受水のみであるため、検査は不要なんですけれども、専用施設だけれども水道を使っているので、これは除外をして、31施設中、検査を実施したのが9施設で、暫定目標を超えたところはありません。9月以降、残りの検査予定が今決まっているものが6施設で、現在で決まっていない16施設につきまして、引き続きこの検査の実施をお願いしていただくというふうに思っています。

記者:

 ありがとうございます。44施設について順次検査をしているということですけども、この検査自体はいつから取り組まれているんでしょうか。

職員:

 その検査自体は、専用水道を持っているところの管理者さんが従前からやっているものを市のほうで確認したということになっております。

記者:

 検査の主体としては、管理者の方がやっているということですか。

職員:

 そうですね。

記者:

 時期的にはいつからやっているんでしょうか。

職員:

 すみません、それは今手元にありませんので、また後ほど御連絡したいと思います。

記者:

 ありがとうございます。

 今、調査を進めているということですけれども、今後その対策ですとか、あとは国のほうに何か働きかけたりというのは考えていらっしゃいますでしょうか。

久元市長:

 これは、これまでも何回もお話ししているところですが、PFASにつきましては環境基準と排出基準が存在しないわけです。いわゆる暫定目標のようなものはあるわけですけれども、やはりそういうものをしっかりつくっていただきたいということは、これは神戸市だけではなくて、各自治体から環境省のほうに提言をしているところです。

 それから、神戸市の水道につきましては、暫定目標を大幅に下回っておりまして、特段問題はないのではないかというふうに思っております。

 あとは明石川の流域にあります産廃処理場などですけれども、これも神戸市として、そういう基準がない以上、相手の同意を得ずに何らかの対応をするということは難しいわけですから、自主的な取組をしていただくようにお願いするということだというふうに思います。

記者:

 ありがとうございます。

 別件で、兵庫県の告発文書をめぐる問題についてお伺いします。今日の午前中、県議会の4会派とあと無所属の議員の皆さんが辞職の申入れをしまして、先日、既に維新が申入れしていることで、議会全体から辞職の申入れがあったということになります。議会というと二元代表制の一翼を担う、そういう議会から全会一致という形で辞職の申入れがなされたということについては、どう御覧になっていますか。

久元市長:

 私が知る限り、前代未聞の事態だと思います。やはりこの問題は全国的にも広く報道されておりまして、私も東京の知人とか、あるいは東京に出張したときにも必ず話題になるということで、この異常事態というものをできるだけ早く解消していただきたいと思います。

記者:

 ありがとうございます。
 この事態を解消するためには、どういった方法が考えられるとお考えでしょうか。

久元市長:

 それは知事御自身が出処進退をどういうふうに考えられるのかということと、これはもう今は県議会の対応ということに焦点が絞られてきていますので、県議会のほうでどのように、知事の対応状況などを見ながら、次にどう対応するのかということだと思いますから、その状況を注視していきたいと思います。

記者:

 ありがとうございます。今日の夜に市長会の役員会があると思います。話によっては市長会として知事に辞職を求める申入れをするかもというお話も聞いているんですけども、役員会でどういうふうな発言をしようというお考えは現時点でありますでしょうか。

久元市長:

 私は出席はしません。

記者:

 理事としては出席されない?

久元市長:

 開くこと自身に違和感がありますね。兵庫県は独立した自治体です。ですから、兵庫県政、例えば知事の立場をどういうふうに考えるのかというのは知事自身がお考えになることと、それから知事の出処進退に対して、知事の在任について、権限を有する県議会が判断することでして、ほかの自治体がそれに対して、感想を述べるということはあり得るかもしれませんが、こうしたほうがいいとかああしたほうがいいとかということについては、それぞれの自治体の独立性、あるいはそれぞれの自治体の運営というのはそれぞれの自治体の責任と判断で行うべき、そしてそれぞれの自治体の運営は県民なり市民なりの代表者によって行われるというのが原則ですから、それを超えてどうこう、こうすべきだというふうに言うのは不適切だと私は思います。そういうこともありますから、私は欠席いたします。この前の市長会の各市長の発言にも、私は少数派かもしれませんが、かなり違和感を覚えました。

記者:

 今度10月10日、政治資金パーティーの御予定があると思うんですけれども、これも報道ベースで申し訳ないんですけれども、昨年、自民党の派閥パーティーが問題になった関係の後の会見で、市長としては、法律に基づいて収支報告をしてこられたので、今回の問題を理由に開催について見直す必要はないというふうにお答えをされています。

 改めて、今回パーティーを開催される理由と、改めて、どういった点でその問題がないのかですね、というちょっと、御見解をお伺いできればと思います。

久元市長:

 市長に限らず、知事もそうですし、それから地方議会の議員もそうですけれども、政治活動を行う上での資金は大きく言いまして寄附金とパーティーしかありません。国会議員の場合には政党交付金が党に交付されて、この政党交付金を原資として、例えば今問題になっている政策活動費が提供されるということも、そこは非常にブラックボックスになっているので分からないのですが、そういうことがあります。また、政党の支部の支部長に対して政党が寄附するということもできるわけです。地方の政治家はそれしか方法がないわけです。ですからそれが封じられると、政治活動の原資というものを用意することができなくなりますから、そこはぜひ御理解をいただきたいと思います。

記者:

 ありがとうございます。また、全く別の質問になるんですけれども、知事問題の関係で、今日、先ほどの質問にもあったように、全議員が辞職要求をして、これで、もし知事がのまないということになると不信任決議案が出されるという、今、公算がかなり大きくなっているという状況があります。もしそれが可決された場合、それを受けて知事自身が辞めるか、議会を解散するか、もしくは自動的に失職するかのどれかになってくるという状況です。

 もし、議会を解散したとしても、現在の状況だと、新しい議会ができたとして、恐らく、再度不信任決議を出すことになって、その時点で知事は失職するということになる可能性があるんですけれども、そうなった場合とかですね、市長自身は知事選に出ようとか思われたりとかすることは現時点でないでしょうか。

久元市長:

 まず、選挙が行われるかどうかも分からないし、今、非常に異常な事態になっているわけですけれども、知事は適法に在任しておられるわけで、選挙の日程も決まっていないわけですから、それを前提にして、選挙の候補者がどうなのかとかという議論について、私が何らかの言及をするということは適切ではないというふうに思います。

記者:

 すみません、9月1日に、財務省の前の財務官でいらっしゃいました神田眞人さんを顧問に迎えられたかと思います。これの経緯を、お話しいただける限りと、あと、期待する手腕とかがあれば伺わせてください。

久元市長:

 神田眞人さんは、小学校と高校の同窓ということもありまして、以前から時々お電話をしたり、コミュニケーションがありました。いろいろとお話を聞かせていただいてきました。やはり神田眞人さんは、財務官として大変活躍をされて、為替水準の適切な誘導に手腕を発揮されたことは知られているとおりですが、それにとどまらず、我が国の経済運営の在り方については、非常に幅広い見識をお持ちです。グローバル経済ということを大変よく御存じです。

 今月の、文藝春秋の9月特別号に「日本はまだ闘える」というタイトルで、正確ではなかったかもしれませんが、「日本はまだ闘える」という論稿を寄稿しておられまして、それは非常に幅広い見地から、この日本経済がこれから、どういうような見地から日本経済というものに関係する人々が行動を取るのが適切なのかということをおっしゃっていただいています。コーポレートガバナンスについても本を編んでおられます。

 いずれにいたしましても、神戸市、国際都市として、グローバル経済の中で経済戦略をこれから立てていく際には、神田さんの御助言をいただくということは、これは本当に願ってもないことだと思っておりまして、ちょうど財務官を退任される時期にお願いに行きましたら、お忙しいことは十分分かっていたんですけれども、お引受けをいただきました。ですから、神田さんにはそういう見地から、神戸市のグローバル経済戦略、都市としての戦略をどう立てていくか、グローバル社会の中で神戸としてのプレゼンスをどう高めていくのかということについて御助言をいただきたいというふうに思っております。

記者:

 ありがとうございます。またちょっと話変わりまして、前回の会見のときに、神戸市会議員の先生による不当要求の問題のことでお尋ねしまして、その際に市長は、事実関係の確認をまずしたいという趣旨をおっしゃっていたかと思います。今日の時点で、当時、主に港湾局ですけれども、港湾局のほうで不当要求の記録がなされていましたが、その部局の判断ですね、これについては、市長として妥当性はあったというふうにお考えでしょうか。

久元市長:

 港湾局としての対応につきまして、不当要求として記録をされていたということについては、報道の後、港湾局から報告を受けました。

 このコンプライアンス条例の考え方は、様々な方々からいろんな要望を受ける、あるいは要求をされる、これを基本的には全て記録をするということで、そこの中にいわゆるコンプライアンス条例上の不当要求に当たるものは、きちんと記録をする。記録をすると同時にそれぞれの局の判断で対応するということが従前の内容となっています。記録も確認をいたしましたけれども、港湾局の対応が特に問題があったとは考えておりません。

記者:

 関連であと1つだけなんですけれども、例えば、三田市では公職者にパワーハラスメントを規制するような条例がこのたび可決されたりして、ある種そういう強い抑止力、ハラスメントを防ぐような抑止力を取り入れる動きがあります。神戸市の場合はコンプライアンス条例が抑止力の機能の一端を担っているのかなとも思うんですが、その一方で三田市のようにもうちょっと強い踏み込んだ対応というのも検討の余地があるのではないかなとも考えたんですが、市長は何か御見解はございますでしょうか。

久元市長:

 今回の港湾局の対応も適切だったと思うし、そして港湾局として情報を組織的に共有して、1人の職員、通常は幹部になりますけれども、1人の幹部職員が問題を抱え込んで苦しみ、悩むことがないような対応を組織的にしていこうという、そういう対応ができているというふうに思いますから、今回のこの事案を理由として、さらに何らかの新たな対応を考えるということは現時点では考えておりません。

記者:

 今日、自民党総裁選が告示になりまして、史上最高の9人が立候補されたということなんですが、どのような点に注目をされていらっしゃるのか、あるいは一極集中対策ですとか、地方分権なんかも含めて、それ以外でも結構なんですがどういったことが争点になってほしいとか、次の総理大臣を決めるということにもなると思いますので、どういった方が望ましいかなど、お考えになっていらっしゃることがあればお伺いできればと思います。どうぞよろしくお願いします。

久元市長:

 やはり候補者同士の討論会も予定されていると承知しておりますので、それをずっと最初から最後まで見ることができれば分かりませんが、やはり政策論争をしっかり行っていただきたいと思いますね。トランプ氏とバイデン氏、あるいはトランプ氏とハリス氏のようなああいうような討論よりも、もっとレベルの高い討論を我が国においてはしていただきたいと思います。その際大事なのは経済運営ですよね。今、我が国の経済は失われた20年とか30年と言われるように停滞していると。目先のことをどうこう言う以前に、全体として構造的に非常に大きな問題を抱えていると思うんですね。

 その結果が1つの例ですけれども、先ほどの大学生の収入のように親からの仕送りが本当に減っていって、特に子供さんを育てている家計が非常に厳しい状況に置かれているわけですから、とにかく普通の国民がきちんと暮らしていくことができるような、そういう経済運営、あるいは経済政策というのを具体的にどういうような方策を講じるのかということをしっかり示していただきたいと思いますし、ここから先は私の希望ということになりますが、やっぱりあれをやります、これをやりますということではなくて、財源、負担のありようということの議論もしていただきたいと思います。

 それから、先ほどおっしゃいましたように東京一極集中ということが極限まで来ておりますから、これについてどういうような見解を示されるのかということに注目をしていきたいと思います。

記者:

 先ほどの関連で前神田財務官のところで、助言もいただいていきたい、グローバル経済含めてというお話がありましたが、今、例えば市長のお考えの中で特にこういうことを聞いてみたいなとか、今までもコミュニケーションはあったとは思うんですけれども、今後どういったところを具体的に聞いていきたいかというところが1点と、田原さんを参与に、前総務省の方でデジタルが強い方と伺っていますが、田原さんにもどういったことを期待したいか、お願いします。

久元市長:

 まず、神田さんにつきましては、先ほども申し上げましたように、神戸はもともと国際都市であって、かつては世界の2番目とか3番目の港湾都市であった時代は、あらゆる情報が神戸に集まってきた。あらゆる商品、サービス、風習、いろいろな慣習や文学、芸術、スポーツですね。かなり神戸に入ってきて、そして日本に広がっていった。

 そういう中で神戸の経済界やあるいは神戸市政が、かなり世界に目を向けることができていた、世界から様々な情報が入ってきた。今は状況がかなり変わってきています。港湾よりも空港、人や物の流れで言うと港湾だけではなくて空港も非常に大きな役割を果たしているということで、神戸の国際都市としての相対的地位が低下をしてきたということは間違いないところなんですね。そういうことで、やはり我々はもっと世界に目を向ける、グローバル経済がどう動いているのかということを、神田さんは長年その分野で仕事をされてきていますので、よく御存じですよね。

 まず、世界がどう動いているのか、グローバル経済というのが、例えばサプライチェーンの問題なんかがあってどういうように動いているのかということを、まず御教示をいただく。そのことを前提にして、国際経済都市としての神戸というものが今やっている政策、海外からの企業の誘致、あるいは神戸医療専業都市、国際的なスタートアップの認知性、海外からの高度人材の誘致というような政策というものは、これがそういうグローバル経済の現状から見て適切なのかどうなのか。あるいはこういうふうに方向転換をしたらいいのではないかとか、こういうような発想で新たな政策を考える余地もあるのではないか。大変お忙しい方ですから、この前、大変ありがたいことに神戸の集いにもお越しいただきまして、短時間お話をしましたけど、そういうこともお願いをしたりしながら、これから適宜御助言をいただきたいと思っております。

 それから、参与に就任いただきました田原康生さんは、私が総務省で官房企画課長をやっていたときに一緒に仕事をしておりました。そのときに課長補佐だったのは、副市長をやっていただいた寺﨑秀俊さんと、それから田原康生さんが一緒に補佐をしていただいていましたので、その頃から存じ上げております。大変優秀な方で、特にその後、電波部長も経験をされて、こういう情報通信の分野のまさにプロなんですね。ですから、これから進化していく情報通信のテクノロジーを使ってどういう政策を展開していくのか。特にDXを使った積極的な戦略あるいは政策というものをどうつくり上げていくのかということで御助言をいただきたいというふうに思っております。

記者:

 ありがとうございます。先ほど神田さんの話を、経済界だったり庁舎の中にもそういう考えを取り入れることは、そういうお話を聞く場というのを何かしら設けたいと。

久元市長:
 とにかく大変お忙しい方ですから、できればそういう機会を経済界、商工会議所などとも相談をしてセットできればいいとは思いますけれども、最近の報道では、アジア開発銀行の候補者としても推薦されるということでさらにお忙しくなると思いますから、できればそういう機会をつくる、お願いしたいと思いますけれども、まだ具体的決まっているわけではありません。

記者:

 先ほどまでで出た質問と重複するところがあるかと思うんですけれども、神戸市議会の議員さんの発言などが不当要求に当たると判断された件について、改めてこういった事実があったことについて市長の受け止めを、コメントをよろしくお願いします。

久元市長:

 職員の皆さんが議員の方々と接触をするという機会はたくさんあるわけです。そういう中で不当な要求がないように、あるいはそれによって個々の政策判断や具体的な事案がゆがめられることがないようにするためにいわゆるコンプライアンス条例があって、これに基づいて、基本的に原則としてあらゆるやり取りを記録すると。不当要求と考えられるものは、きちんとその内容を記録して、局内、局長に連絡して、これを共有して、先ほど申し上げたように組織としてしっかり対応するという仕組みができている。今回もそれが適切に機能したというふうに思います。

記者:

 ありがとうございます。

 今回、不当要求行為に該当するかどうか分からない場合は、公正職務審査会で要望の内容が諮問されるというようなフローも取られる可能性があった中で、今回の港湾局の対応ということで取られなかったと思うんですけども、今になるとその条例ができてからは初めての不当要求の認定ということで、結構大きな内容だったのかなと振り返って思うんですけども、改めて、このフローは問題なかったか、神戸市長としての見解をお聞かせ願えますでしょうか。

久元市長:

 私は、これは事前には報告は受けておりません。これは、条例はそういう考え方でできているわけです。局の判断で対応する、最終的には局長の判断で対応するということでしたから、私に報告がなかったことについては問題はなかったと思いますし、事後にその記録を読みましたけれども、問題のない対応だったというふうに思います。

記者:

 ありがとうございます。

 先ほども文書を読まれたということなんですけども、情報公開請求で得た公文書の中には音声のデータも存在しまして、そちらはお聞きになられたでしょうか。担当の職員たちと議員さんの会話が記録された音声データも入手したんですけども、そちらはお聞きになったりということはありましたでしょうか。

久元市長:

 いや、私は、音声データそのものは直接は聞いておりませんが、報道機関からネットで提供されているやり取りは聞きました。

記者:

 承知いたしました。失礼しました。

 音声データと、あと、音声データの内容を簡潔にまとめた文書も1枚、2枚ですかね、要約した文書があったと思うんですけども、このデータと文書をちょっと比較して実際に聞いてみたときに、大まかな内容の発言の内容としてはしっかり捉えられた部分がある中で、文章の末尾の表現などがちょっと強い表現になっているなと、要約した文書が。そういった表現になっているなというふうに感じざるを得ないところもありまして、実際に議員さんからもそういった主張がある中で、公文書として、こういう指摘をされかねないような公文書というのは、公文書の在り方としてはどのように考えられていますでしょうか。

久元市長:

 私はそれを両方対照しておりませんので、ちょっとお答えはしかねます。

記者:

 承知いたしました。ありがとうございます。

 最後に、これからも公職者の方が市職員の方に要望をされるようなことが多々あると思うんですけども、改めて、市の職員さんの議員さんに対する対応の在り方について、もう一度、どういった見解を示されるかお聞かせ願えますでしょうか。

久元市長:

 議員の各位が、これは市民の代表ですから、それぞれ自らのお考えをお持ちであり、また様々な市民の方々からの要望を受けて、それを執行機関側に、これを御自身の考え方も含めてお聞きをすることは、当然それは議員の方々の任務ですから、それに対してはやはり誠実に対応していかなければいけないと思います。同時に、そのことによって本来のあるべき行政の姿ということがゆがめられてはならないということ、そのことによって職員が非常に大きな精神的負担を感じることがないようにしなければいけない。その辺のところを勘案しながら、今回の事案というのは、これは報道もされておりますし、職員の間でも問題意識が共有されていると思いますから、今後ともそのような考え方を基本として対応していくと。さらに大きく言えば、緊張感のある信頼関係というものを議会と執行機関との間でこれからもしっかりと構築をしていく、そういう努力が必要だというふうに思います。

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